ロゴ作成で利用されることの多い背景透過の方法

背景透過とは、メインとなる画像以外の背景部分を削除する加工のことです。

今まで、その方法は、画像処理のテクニックを持ったプロが行える難しいものでしたが、簡単かつ自動的に背景透過を作成する方法や無料のサービスも多々あるようです。この記事では、ロゴ作成で利用されることの多い背景透過について、難しいテクニックなしで行える方法をいくつか紹介します。

Wordを利用した方法

まず、「Word」の文書を新規作成し、透明化したいロゴ画像を読み込んでください。「図ツール」→「書式」→「調整」から「色」をクリックし、プルダウンリストの中の「透明色を指定」選択します。つぎに、ロゴ画像の透過したい部分にカーソルを当てクリックすると、その部分が透過されます。

透過されているロゴ画像は、Webファイルで保存するといいでしょう。「ファイル」→「名前をつけて保存」を選択、「ファイルの種類」をクリックし「Webページ(*.htm;*.html)」で保存場所とファイル名を指定し、Webファイル形式で保存します。

最後に「フォルダ」に透過されたロゴ画像が入っているか確認してみてください。

PowerPointを利用した方法

「PowerPoint」を開いてスライド上にロゴ画像を配置しましょう。画像を選択したまま、メニューにある「書式」→「色」→「透明色の指定」を選択し、透明にしたい背景の色の上のカーソルをあて、クリックします。

ロゴの背景が透過されたら、透過できた画像の上で右クリックしてください。そして、「図として保存」→「pngポータルブルネットワークグラフィクス形式」を選択します。png形式で背景が透過されたロゴ画像が保存されているか確認しましょう。

「PEKO STEP」を使用した方法

ブラウザで「PEKO STEP」を開きます。まず、「ファイル」から「開く」を選択して画像を挿入してください。その際、編集するロゴ画像は、ファイル拡張子「jpeg」「pin」になっているかどうか確認しましょう。

左のツールボックスから色の透過を選び、透過したい色をクリックすると、背景が透過されます。多少色が残ってしまっているようであれば、消しゴムを選択し、丁寧に消していきましょう。消しゴムの線の太さは変更できます。

最初の設定ではほとんど見えない太さなので、スライドさせて調節しながら消していくといいでしょう。最後に「ファイル」→「保存」を選択、透過されたpng画像が保存されているか確認しましょう。

「fotor」を使用した方法

画像編集サイト「fotor」を開きます。まず、「デザインを作成する」をクリックしましょう。つぎに、「カスタム」を選択し、「印刷物デザイン」と「Web上でつかうデザイン」の選択肢があるので、とくに指定する必要がなければ、「Web上でつかうデザイン」を選択しましょう。

背景を透明にしたいロゴ画像を選択したら、画面左にある「背景タブ」→画面中央上部にある「透明度」のマークをクリックします。デフォルトでは100%となっている透明度を0%に変更すると、画面上の背景デザインに変化はみられませんが、透明に変更されているということです。

つぎに、透過されたロゴ画像をファイル形式pngで保存しましょう。最後に、背景が透過されているか確認したあと、ロゴ画像をダウンロードしてください。

「画像透過ツール」を使用した方法

ブラウザ上で、画像透過ツールを開きます。まず、画像読み込みエリアに画像をアップロードして画像を読み込みましょう。つぎに、「透過の設定」を色モードにして、透過させたい背景箇所をクリックします。画面上は、背景がグレーと白のタイルの模様になりますが、その部分が透明になるということです。

「画像化」を選択すると、保存用の画像が表われます。ロゴ画像の背景が透過されているのを確認したら、右クリックで保存しましょう。

iPhoneでアプリを使用した方法

無料アプリ「背景透過」をダウンロードします。アプリを開くと、「撮影する」と「アルバムから選ぶ」の選択肢があるので、「アルバムから選ぶ」からpng形式になっているロゴ画像を選択します。つぎに、透過させたい背景箇所をタップしましょう。

すると、タップして選択した箇所と同じカラーの背景が削除されます。最後に、左側の「透過」を選択して「アルバムに保存」をタップするとiPhoneに保存されます。最後に、背景が透過されているか確認してみてください。

「Canva」を使用した方法

まず、「Canva」のアカウントを作成し、ログインします。そのまま利用することもできますが、「30 日間無料で利用する」をクリックして、「Canva Pro」 にアップグレードして開始しましょう。「 Canva Pro」 には、画像の背景を透過できる「Background Remover」機能が備わっているためです。

まず、透過させたいロゴ画像をアップロードし、メニューの「エフェクト」をクリックしてください。その後表示された左メニューの「Background Remover」を選択すると、自動的に背景が透過されます。

つぎに、編集画面右上の「ダウンロード」を選択し、ダウンロードしましょう。その際、表示されたメニューの画像形式がpngであるかどうかと、ロゴ画像の背景が透過されているかチェックします。

「イラストレーター(Adobe Illustrator)」を使用した方法

イラストレーター(Adobe Illustrator)でロゴ画像の背景を透過する方法として二通りの方法を説明します。まず、背景が白い画像のケースについてです。メニューの「ウインドウ」から「透明」を選択し、透明パネルを表示します。

背景が白いロゴ画像では、描画モードを「乗算」や「比較(暗)」に変更することで、背景が透過されます。この方法は、背景の色が白色で、すべて透過させたいときに使用するといいでしょう。つぎに、「クリッピングマスク」で画像を切り抜く方法です。

透過させたい背景を残してロゴ画像を線で囲って切り抜くことで、透過させたい箇所を消すことができます。まず、ツールバーのペンツールを選択し、切り抜きたいロゴ画像のアウトラインに線を描いていきます。線にはとくに色がついていないこともありますが、問題ないです。

始点と終点がつながったら、描いた線とロゴ画像の両方を選択しましょう。そして、メニューから「オブジェクト」→「クリッピングマスク」→「作成」をクリックします。この方法でロゴ画像の背景が透過されます。

誰でも簡単にできるような方法が増えている

ロゴ画像をメインにデザインする場合、背景を自由に変えることが求められることが多いです。

そのため、ロゴ作成する際の背景透過処理はとても重要な工程になるでしょう。従来、プロにしかできなかったようなことが、誰でも簡単にできるようになる方法が増えてきています。取り入れやすいツールやソフト、アプリなどがあれば試してみるといいでしょう。